INTERACTION DESIGN PROJECT

これまでの作品

2018

『Plat Craft』
Plat Craft
昨今、オンライン販売網の台頭によりモノの作り手と買い手の間の隔たりはますます広がる一方である。この関係性の希薄化はモノへの愛着を薄め、作り手の軽視や工芸の後継者不足などの社会問題にも繋がっていると考えられる。
このような問題意識が広がり、作り手が直接販売するという形式で物を売買する場も増えてきつつある一方で、こうした場はその良さを知る一部の人々しか積極的に関わらないために広がっていく力に欠けているのが現状である。
本サービスはこのような作り手による対面販売の形を残す「手づくり市」という場に着目し、そこへ足を運んで豊かな購入体験をしてもらいやすくすることで上記の社会問題解決の流れを作ることを目標として掲げている。買い手に対しては情報を集約してわかりやすく表示し、手づくり市に足を運ぶ前の最初の一歩を後押しする。そのため作り手や市の運営団体にもメリットがある。利用にあたってはユーザー(作り手・買い手の双方)に対して料金を要求せず、クラフトに興味のあるユーザー層に対し効果的な広告宣伝を行えることを利用し、アプリ内広告によって諸経費を賄う。このように、関係者の負担を増やしたり手づくり市が元々持っている魅力を失ったりすることの無いようサービス内容を検討し、本サービス「Plat Craft」が誕生した。
キャッチコピーは、「くらふとに、ぷらっと」。


『crosumu』
Score
現在、都市部への人口流出が加速している。私たちは、その原因として、多様な生活への知識が失われつつあることや、地元への愛着が薄れつつあることが挙げられると考えた。
そこで、私たちは「CROSUMU」というサービスを提案する。「CROSUMU」は、「海や山の近くに住んでみたい!」 「田舎で暮らしてみたい!」「大都会で暮らしてみたい!」といった「地元とは違う場所で暮らしてみたい!」とい う希望を持つ人を対象に、違う地域で暮らす見知らぬ2 人をマッチングし、交換留学といった形でお互いの生活 拠点を交換することで、知らない暮らしを体験できるサービスである。本事業は、スマートフォンアプリケーショ ンとweb サイトの2 つの媒体で展開する。そこで、利用者は自分の暮らしの情報を「わがまちの情報」として投 稿し、普段の暮らしの様子やその地域の見どころを発信する。その投稿をタイムライン形式で表示することで、利 用者は他の利用者の投稿を閲覧できる。また、それを活用して交換相手を探すことができる。そして、利用者がマッ チングすることで交換留学を実施する。この様に、本事業は、交換留学を通じて、利用者が他地域の暮らしを学び、 地元の魅力を再発見するきっかけを提供する。また、副次的効果として、移住者、関係人口の増加が期待される。
本事業は前述の通り、地域間で暮らしを交換する交換留学のプラットフォームサービスであり、その収益源は利 用者の会費及びマッチング成立時の手数料となる。さらに、本事業では利用者の希望に応じて留学時の移動経路の 手配を行うため、第3 種旅行業者としての側面も持つ。
次に、本事業のターゲットに関して、その事業内容からターゲットの基本的属性として「未婚で同居者のいる大 学生以上の学生及び社会人」と設定し、そのうち将来の「移住」に興味関心を持つ人や単に「他地域の暮らしを知 りたい」といった人がターゲットになると想定した。そして、収支予測の結果、本事業は4 期目で当期純利益が黒字、 6 期目に累積利益が黒字に転じると予測された。
キャッチコピーは、「人生交換留学サービス ー 他地域の暮らしを学ぶことで、地元の良さをきづくきっかけづくり ー」。


『Journey Genie』
connectree
現在、京都や鎌倉など主要な観光地に多数の観光客が集中していることに起因して歩 道が歩きにくい、バスですし詰めになってしまうなどの社会問題が発生している。観 光客の中でも観光庁は外国人観光客数を今後も増加させていくことを目標としており 一層の過密が予想されるため、対応策が必須である。
私たちはこの社会問題の一因はルート検索サービスの不十分さにあるのではないかと 考えている。現状提供されているルート検索サービスでは、「最も早く」「最も安く」 といった効率的なルートのみを提案するため、特定の箇所に観光客を集中させてしまっ ている。その結果、一部のルート上で過密を発生させてしまう。
そこで、この社会問題の解決を目指す事業として私たちは観光客、特に現地での情報 収集が行いにくい外国人観光客をメインターゲットとした旅行時の散策経路提供事業 を提案する。本事業では、” Journey Genie” というアプリを活用し出発地から目的地 へ向かう道中に立ち寄ることのできるスポットをユーザの好みに合わせて複数提案し、 その中からいくつかのスポットをユーザが選択することでそれらを巡ることのできる ルートを提供する。
サービスの利用者は“Journey Genie” を自身の興味のあるスポットを巡るために利用 するが、本サービスは単なる検索機能のみを意図したものではなく、過密に起因する 社会問題への対応策でもある。先述のとおり、本アプリは各ユーザの嗜好を反映する ため既存のサービスと比較してより多くの種類の経路を提案する。このため、図1( 次 ページ) のようにユーザの選択する経路が分散し、過密問題が低減すると考えられる。 また、この提案は嗜好を反映したものであるため「混雑を避けるために迂回しなけれ ばならない」といったネガティブな印象を与えづらく、積極的な利用が可能であると 考えられる。
つまり、私たちの提案する” Journey Genie” は充実かつ快適な旅行行程を提供するサー ビスである。
本事業はアプリの利用者に立ち寄ってもらいたい商店からの広告収入を基に運営する ことを想定しており、3 年後には観光客の30%程度が利用者になることを目指してい る。また、この広告収入は費用対効果を高めることでより多くの商店からの広告を掲載す ることを目的に、成果報酬を主体としている。
キャッチコピーは、「Your Route is My Command.」。


2017

『KyoTrip』
KyoTrip
KyoTripとは外国人観光客をターゲットにした、京都の観光スポットの様々なシーンを見ることができるアプリである。本アプリはマップを参考に観光スポットを巡ってもらい、特定の観光スポットのある地点にたどり着くと使用することができる。そこでは360度パノラマで、その観光スポットの様々なシーンを楽しんだり、各観光地の解説なども読むことができる。
しかし本アプリが顧客に提案したい真の価値は、防災アプリとしての一面である。外国人観光客の防災意識が低いこと、防災に関して誤った認識を抱いていることは以前から問題視されてきた。災害時に最も情報弱者になりやすいのは外国人観光客なのだ。KyoTripはこの社会問題の解決を目的としたアプリケーションである。
具体的には、利用者は色々な観光スポットを巡る途中で、様々な災害シーンにも出会うことになる。外国人観光客には、まずは日本は災害が多い国であることと、少しでも防災について意識してもらいたい。またアプリを通して得られる情報の中には、避難場所の情報などの、災害時に避難する際に役立つ情報も含まれている。外国人観光客の中には避難場所を知らない人や、誤って認識している人も多くいるので、観光中に本アプリを使用することによって、無意識のうちに正しい知識を付けてもらいたい。そして有事の際には本アプリは利用者を最寄りの避難場所まで案内する仕組みとなっている。緊急時になってから避難場所の情報を集めたり、防災アプリをダウンロードしたりする必要はない。外国人観光客は旅行中に正しい知識を身につけ、有事の際でも使い慣れたKyoTripによる安全な避難が可能である。
私たちの提案するKyoTripは外国人観光客の京都観光をより楽しく、安心できるものにするアプリケーションである。
キャッチコピーは,「あなたにみせます、色んな京都」。


『score』
Score
現在の⽇本の就職システムでは新卒採⽤が⼀般的であり、膨⼤な企業の中から⾃分にあった企業を候補に挙げ、選考を進んでいくというスタイルが取られている。このスタイルは、特にスキルなどがない学⽣を卒業後にすぐ採⽤し、会社で育て上げていくという観点から⾒ると⾮常に良いシステムであると⾔える。しかしながら、現状のこのスタイルは、⾃分がどのような職業に向いているか、就活が始まるまで、特に考えたことがない学⽣にとって、突然の⼤量の情報の取捨選択を迫っているとも考えられる。就活への不安の有無について、事前にアンケートをとったところ、就活に対する不安は就活を始める前に最も持ち、就活を終えた社会⼈は、就活への不安というよりも、就活中の時間管理などに苦労したことが⽰された。
このことを踏まえ、私たちは、就活を気軽に始めてもらうためのサービスとして、“score”を提案する。本事業での具体的なターゲットは次の2者である。まず、就活に不安を持つもののなかなか⾏動を起こせない就活⽣に対し、説明会情報提供アプリ“score”によって、雰囲気検索などで、その⼈の雰囲気にあった企業の説明会をお勧めできるシステムを提供することで、気軽に説明会へと参加することを可能とする。次に、まだ就活を始める時期ではないが、就活に余裕を持って取り組みたい⼤学⽣に対しては、“score”に掲載する説明会情報を取材するバイトを斡旋することで、早期から就活へと触れる機会を提供する。また、“ベースキャンプ”において無料の電源とWi-Fiを常時使⽤する権利を持ち、さらに、企業との交流イベントなどにも参加することができる。
以上のサービスの提供により、⼤学⽣に就活を気軽に初めてもらうことで、早期から触れる機会を増やし、最終的には、⾃分にあった企業と出会ってもらうことを⽬的とする。
キャッチコピーは,「就活、はじめました 就活って何?どうやって始めるの?とりあえずやってみない?」


『connectree』
connectree
日本の地域住民と外国人観光客は、情報源、言語、イベントの場所の3つが異なるために、交流する機会が少ないという問題があります。地域住民は65歳以上の高齢者が多いため、地域の小さなイベント情報は手書きの日本語で書かれ、地域の掲示板やお店の前など特定の現場に貼り出されます。また、彼らが集まるのは、公民館や商店街などの地域の公共の場です。一方、外国人観光客は20・30代の若者が多く、日本の観光情報をネットを使って検索します。その結果、彼らは有名観光地に足を運びます。観光中に地域イベントの掲示物を目にする機会はありますが、言語の違いから読むことができません。このように地域住民と外国人観光客はほとんど交流の機会がありません。
そこで私たちは、地域の小さなイベント情報を、地域住民だけでなく外国人観光客と共有するサービス「connectree」を提案します。グローバルな言語に対応し、誰でも地域の情報を手に入れることができます。本サービスでは、地域の小さなお祭りや、個人の店舗の季節の売り出し品など、外国人向け旅行情報サイトには掲載されないような、地域の小さなイベント情報を提供します。
サービスを提供する媒体は、電子掲示板とウェブサイトです。電子掲示板は、主に商店街などの公共の場に設置することを想定しています。高齢者にも使いやすいように、手書きの文字で情報を入力できるインタフェースなっています。また、親しみを持ってもらえるように木をモチーフにしたデザインとなっています。また、電子掲示板で表示されるものと同じ情報が、ウェブサイトで表示されます。地域のイベント情報をどこからでも更新・閲覧可能です。
「connectree」を使うことにより、普段は交わらない外国人観光客と地域住民が地域のイベントを通じて交流し、お互いが知らなかった文化や暮らしを知ることができます。
キャッチコピーは,「connect locally, everywhere. もっと地域にコネクトしよう。」